虚無(10月13日の日記)

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 『ジョゼと虎と魚たち』を読んだ。

 アニメ映画版とは全く違う空気感に、読みながら驚いてしまった。アニメ映画版は夢を追いかける若者の純粋なラブストーリーであったが、原作は真逆の内容であった。外の世界とは断絶し、二人だけの世界に閉じこもる……実質「死んだ」二人の姿が非常に印象的であった。

 アニメ映画版は外の世界に焦点を当てていたが、原作では内側の世界に焦点を当てている。題材は同じなのに、正反対の物語に仕上がっていたのはとても面白かった。

 

「完全無欠な幸福は、死そのものだった」という一文が好き。社会から断絶した二人の生活は、まさに虚無であった。それが良いことなのかはわからないが、当の本人がそれで満足しているのだから、別に良いのであろう。

 

 そして、『ぼっけえ、きょうてえ』を読み始めた。めちゃくちゃ怖いと聞いたので(タイトルでもそう宣言している)期待しながら読むか。

 

動画

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 花譜ちゃんのヴィランにハマった。可愛いとかっこいいが混ざり合っていて最高である。いつもの花譜ちゃんとはどこか違う、ノリに乗った歌声もまた良い。彼女は最強である。